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2011年3月 3日 (木)

学振の申請書を書く時に気をつけたこと

今日は一番大事だと思われる学振の申請書の書き方で、自分が感じたことを書いていこうと思います。
今回は、業績が初めて出たので、一体、どのくらいの評価を受けられるのか知りたくて申請しました。
当選を狙って書いたわけでなく、それまでの研究生活を通じて感じていたことなどを反映させた申請書にした、というだけです。
たかが通った程度で・・・、と思う方もいらっしゃると思いますが、少しでも役に立てばという思いと、自分の備忘録としての役割もかねていますので。
ネット上に書いてあるようなことは参考にしていませんので、そういったところに書かれていることとはちょっと違うこともあるかもしれません。
もちろんかぶる部分もあるでしょうが。
 
たまたま通っただけなので、以下に挙げるポイントがよかったのか、よくなかったのかはわかりませんが、以下に挙げるポイントは惨敗したDC時代の反省をふまえて、今回のPD申請の時に気をつけたことです。
DCの頃から根本にある内容自体は変わってないのですが、PDで採用されたということは以下の書き方のポイントが多少なりとも功を奏したのだと思います(業績ができたというのもあるけど)。  
他にもパスした人はたくさんいるので、違う見方もたくさんあると思いますし、他に重要なこともあると思います。
あくまで参考までに。 少しでも役に立てば良いと思ってます。
ただ、気をつけるポイントは、DCでもPDでも変わらないと思います(注:文系分野の人は参考にならないところもあるかも)。
  ちょい前に書いた、「大雑把に、学振(DC1・DC2・PD)について~申請の際、気をつけること」コチラ。  
  0.全員にわかりやすく
これが一番大事です。
自分の申請書を読む人は自分の分野に近い人かもしれないし、そうでないかもしれません。
あまりにも専門性を高くしてしまうと、分野外の人は評価しづらくなって<業績だけで点数をつけるor平均点をつける>となってしまうのではないかと思います。
審査員は6人いるらしいのですが、全員に対してわかりやすく書くのがポイントです。
くどくどと書かず、すっきりまとめます(1.とも関連)。 特に序盤が大事だと思います。
序盤で審査員の気がそれたら、残りの部分しっかり読んでもらえないかもしれないし。
難しい(専門性の強い)ことを書く時は、2.に書くように図をふまえながらわかりやすく説明するのが良いと思います。
勿論、研究の背景では、背景、問題点と解決策、これまでの研究成果程度には分けて書く方がわかりやすいです(5.とも関連)。 背景とこれからの研究計画については当然つながりがあるように。  

1.フォントの大きさ
申請書を書く時のフォントは12ポイントにしました。
不採用だった時代は9~10ポイントで書いていましたが、申請当時ラボにいた助教の先生から、12ポイントにするようアドバイスを貰ったので参考にしました(ちなみに、その人は若いながらも科研費をばんばん当ててるかなりの強者です)。
フォントを大きくすると書ける量が減りますが、審査する側は膨大な量の申請書を読むので字が小さいだけで、「うわ~、読むの面倒そう」となるかもしれません。
万人に受けが良い方が勿論良いのでしょう?
フォントを大きくすることによって書ける量を減らさなきゃならんので、うまく削ればスタイリッシュな申請書になって、「読みやすい&わかりやすい」となると思います。
 
2.図
とにかく図を多くしました。
昔は、図とかほとんど書いてなかったwobbly
これまでの研究をまとめる図(一つ一つの研究に対して)、研究計画のフローチャート、研究が完成した時に予想される図などなど、1ページに1個以上は図を入れたと思います。
図を見ただけでも、書いてあることが大体わかるような感じで書きました。
あ、勿論、何でもかんでも図を入れれば良いということではないですよ。 あくまでポイントをおさえて、ということです。  

3.いろんな人に読んでもらう
指導教官とのやりとりだけだと、どうしても視野が狭くなって専門性が強くなりがちなので、それ以外の人に読んでもらうのも大事だと思います。
私の場合は、初めて他の人(ラボ出身の先輩)に申請書を読んでもらいました。
自分では見落としていた思いがけないポイントを多数指摘してもらって、わかりやすい申請書になったと思います。
今回通ったのはこれが一番でかかったのでは、と個人的には思っています。  

4.業績はとにかく目立たせる
これまでに業績を挙げていても、それを研究の背景に盛り込まないのではもったいないと思います。
逆に研究の背景に無関係な業績ばかりでは、「こいつ本筋の実験に関係ないことばかりしとるな」とか思われそうな気がするし(←勝手な思い込み??)
わざわざ、申請書には『申請内容ファイルの「4.研究業績」欄に記載した論文、学会発表等を引用する場合には、同欄の番号を記載するとともに、申請者が担当した部分を明らかにして記述してください。』と書かれているのですから。
私の場合、業績を引用する際は、丁寧に下線部まで引いて目立たせました。
あんまりやり過ぎは、印象悪くなりそうだけど....。
 
5.行間を空ける
これは1.に関連するかもしれませんが、話の区切りがついたところで一行空けた方が良いと思います。
あんまりぎっしり書いてあると、フォントが小さい時同様に、審査する人が「うわ~」となるかもしれません。
改行も適宜。  

6.太字orゴシック体
特に主張したいところや、ポイントとなる語句を太字やゴシック体にして目立たせます。
多すぎてもみにくいので、全体で数カ所程度。
 
7.実現可能性
今回申請する内容が実現可能なのかどうかをしっかり盛り込むことも大事だと思います。
私の場合、受け入れ先の研究機関で確立しているテクニックを参考にして系を組んだので、「受け入れ先研究機関では、~~の手法に長けており、それによって成果を出しているので、今回申請する実験は、実行可能である」というように書きました。

8.業績
えっ、ココに来て業績!?と思うかもしれませんが、業績です。
審査する人によるのでしょうが、最初に業績欄を見る人も少なからずいると思います(あくまで予想)。
PDくらいになってくると、業績がない人の申請書ははじめから少しテンション下がり目で読み始め、ほんまにこんな実験できるんか?とか否定的な目で読まれることになると思います。
DCの場合は、あったらプラスかなぁ。
けど、業績あるのに申請書の内容がとんちんかんだと逆にかなり評価悪くなりそうです。
人間心理として。
実際、学術振興会のページに「DCについては研究経験が少ないことから申請書記載の「現在までの研究状況」、「これからの研究計画」、「自己評価」及び「評価書」を重視し、PDについては「研究業績」を重視して評価します。」と書かれています。

9.良いネタを
まぁ、当然のことなので、書こうか書くまいかどっちにしようかと思ったのですが、一応。 どっかで聞いた話では、新たな系を開発しようとかいう類のものよりも、これまでに使われているテクニックを組み合わせて新たなことを発見するというものの方が良いようです。
ま、確かに、新たな系を開発するってなると、「ほんまにそれ可能なの?」って思われてしまいますもんね。 
 
長々と書きましたが、一つでも参考になれば。

後で書いた記事へのリンク 学振で他に気をつけたこと@受け入れ先研究機関
こちらも参考に。

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